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2019年1月のテーマ図書は「すいません、ほぼ日の経営。」でした。

こんにちは、福岡のホームページ制作シンス株式会社の越水です!

弊社では毎月、社員全員にテーマ図書を配布して、朝会で一緒に読んでいくという取り組みをはじめました。

2019年1月のテーマ図書は、あの糸井重里さんの会社、ほぼ日について書かれた「すいません、ほぼ日の経営。」でした。

ほぼ日の経営はいかにしてつくられてきたか

本書にはコピーライターとしてご活躍していた糸井さんが、ほぼ日の活動を経て会社を株式上場させるまで、どんなことを大切にして会社づくりをしてきたかが書かれています。

仕事における「楽しさ」と「厳しさ」を両立する考え方や、会社を気持ちよく働ける場所にするために考えてきたことなど、ほぼ日の人たちが現場で起こる問題にひとつひとつ向き合い、積み重ねてきた考え方が詰まった一冊でした。

今回はその中でもいくつかお気に入りの箇所を抜粋してご紹介します。

チームワークについて

−−ではいまは、人はなにに動かされるのでしょう。 人によろこばれているという実感ではないでしょうか。あるいは仲間が嬉しそうにしている、ということ。 例えばプロ野球の選手たちは、優勝の胴上げの瞬間に一番うれしそうにしています。 そこで「俺が1番多く打ったんだよ」といばる人はいませんよね。 一方で、選手としてはあまり力がないけれど、「あいつを胴上げしようぜ」と言われるようなこともある。 そういうことも含めてチームの力なんです。 抜粋:「すいません、ほぼ日の経営。」

ほぼ日が個人の個性を大事にして、ひとりひとりの人間を認めあっている様子が表れていると思います。

また、チームには4番バッターのような選手ばかりではなく、自分で点はとれなくても周囲に好影響を与える選手も等しく大事、ということも述べられています。

求められる姿勢について

うちには、伝家の宝刀のような言葉が二つあって、「誠実」と「貢献」です。 「誠実」については、「誠実は、姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、誠実であることはできる」ということ。 「貢献」については、「貢献は、よろこびである。貢献することで、人をよろこばせることができる。そして、自分がよろこぶことができる。貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」です。 そして、「誠実」と「貢献」では、「誠実」のほうが重要です。 抜粋:「すいません、ほぼ日の経営。」

「誠実」と「貢献」、この2つの言葉について改めて考えさせられる部分でした。

今、社内でも仕事への基本姿勢や行動指針といったものを作ろうとしていますが、ここはぜひ参考にしたいと思いました。

地道に継続すること

ぼくたちがほぼ日にしてやってきたことは、田んぼを耕すようなことばかりです。 最近は田んぼを耕すようなことを、みんなが評価しなさすぎると思っています。 丁寧に人の手の入った田んぼは、なにを植えてもきちんと育ちます。 そして日々、手をかけて田んぼを耕し続けると、さいごに人が育つんです。 抜粋:「すいません、ほぼ日の経営。」

ほぼ日だって、全てが一度に今の状況になったわけではなく、ひとつひとつ考えて、コツコツと行動を積み重ねてきていまの社風ができあがっているいるのです。

倦まず弛まず、物事を続けることの大切さを噛みしめるような言葉です。

仕事の楽しさについて

俳優さんたちが、舞台を見事につとめたカーテンコールで、右、左、正面、上、と見回して手を広げるときの嬉しそうな顔。 あれは、誰かから「お金を出すから、好きに遊んでこいよ」と言われて得られるものではありません。 そういう楽しみを会社の中でつくっていけたらいいなと、いつも考えています。 抜粋:「すいません、ほぼ日の経営。」

仕事の達成感についてうまく言い表した箇所だと思います。そして、その達成感は楽に手に入るものではないよ、ということにも触れられています。

仕事って大変なこともありますけど、そのへんの「苦労」という部分がないと、楽しさや嬉しさも大きくならないものだと思います。

よく働いた日のビールが美味い!っていうのもたぶんそんな理由。

お金を稼ぐことについて

時間とコストをかけてクリエイティブなことをやるためにも、稼がなくてはいけません。それがいい循環を生み出す源ですから。 それに本腰を入れて稼ぐと決めないと、その仕事にかけたお金や時間がもったいない。 もっと言うと、「そんなにもうからなくてもいいや」と思うことばかりやっていると、株主や手伝ってくれる人たちから、「本気じゃなかったのか」と思われるようになって信用を失っていきます。 だから結論はやっぱり「稼がなきゃ」になるわけです。 抜粋:「すいません、ほぼ日の経営。」

稼いでご飯を食べていかなければ生きられない。

「楽しさ」ばかり人生のテーマに掲げてしまうとそこを忘れがちですが、しっかり稼ぐことも必要だよね、ということが腹落ちする部分です。

まとめ

この本、ぜひ経営者だけではなく会社員として働いている方、フリーランスとして働いている方、様々な立場の人に読んでもらいたい本です。

「仕事って何」とか「仕事をなんでするのか」という、誰しも一度は考えたことがあるテーマを、深掘りして深掘りして、みんながちゃんとわかる言葉で説明してくれています。

経営者として、様々な価値観や仕事の判断基準を社員に伝えていきたい。

でも伝えきれずにもどかしい、そんな思いをしたことがある方には特におすすめです。

「こう表現すれば確かにわかりやすい!」「この説明なら伝わりそう!」という内容が満載で、さすが言葉のプロはすごいなと感じた一冊でした。

それではまた!

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