こんにちは、福岡のホームページ制作シンス株式会社の越水です。
マイナビから出版されているWebデザイン専門誌、Web Designingが今月号より大幅にリニューアルしてました。
「Webデザイン専門誌のくせに未だに紙媒体扱ってるのかよ!」という意見もありそうですが、私は雑誌をパラパラをめくる行為が好きなので、熟読はしないまでも毎号目を通しています。
で、今回のリニューアルで掲載されるコンテンツがだいぶ変わったなーという印象です。
Web制作のその先へ
これまでは単純にデザインのトレンドであったり制作技術のトレンド、ノウハウに多くのページが割かれていた(ここ1年ほどは減少傾向という印象でしたが)のが、今月号からはよりビジネス視点でのWeb活用やWebマーケティング的なトピックが盛り沢山の内容になりました。
リニューアルに関する編集部からのコメントが誌面に掲載されていたので抜粋しておきます。
テクノロジーと「ものづくり」のフロンティアだったインターネットは、気が付くと、あらゆる分野の人たちにとってのフロンティアになりました。
〜中略〜
そこでWeb Designingも、これらインターネットの可能性を最大限に引き出すためのメディアとして再設計することにしました。
キャッチコピーは「情報戦略でネットビジネスを加速させる。」
設計(デザイン)だけではなく、その先にある「いかにして目的を実現するか」にこだわり、そのための知識や手段、ケーススタディなどを選りすぐってお届けします。
個人的には今回のWeb Designing誌リニューアルはWeb制作の現場の変化を象徴するような出来事であると感じています。
ビジネスサイドで求められる価値はとっくの昔に「Webサイトを持つこと」ではなくなっていて、私たちWeb制作者はそうした変化に対応することを迫られています。
より求められるのはWebマーケティング
Webサイト制作に精通していない人でもSNSやネット上にある便利なツールを活用した情報発信が、10年前とは比べ物にならないほど簡単になりました。
単にWebサイトを持つこと自体はJimdoやWordPressのテーマも多くあるので、かなりハードルが下がっています。
ただその先の「作ったWebサイトをどうやって知ってもらうか」「Webを通じて売上をどう上げていくか」という点も含めると、SEOの知識やSNSの活用法、アクセス解析のノウハウなど、必要となる情報が膨大になってくるのでなかなか片手間でフォローしていくことは難しいと思います。
これから私たちWeb制作者にはこうした知識の橋渡しをして、正しくWebマーケティングを行うことが求められるのだろうなーと考えています。
私自身も現在のような制作主体のビジネスを今後10年間続けていけるかと考えると非常に危機感を持っており、このようにブログを更新しているのもその危機に備えて「出来るところからやっていこう」という準備でもあります。
クライアントビジネスへの理解が重要
今月号の特集でもあるのですが、ECビジネスはWebのなかでも成長著しい分野です。
制作業者の立場からすると、間違いなくその需要は増えてくるはずですが、ECで他社と差別化するにはまず小売業界の商慣習であったり流通の知識が必要になってきます。
これはECサイトに限った話ではなく、これからのWebディレクターには他業種のビジネスに対する理解や広い視野が欠かせなくなるでしょう。
外部の制作会社に頼むのではなく、社内にWeb専門の部署を設立する企業も今後ますます増えてくるはずです。
今回のWeb Designingリニューアルはそうした企業のWeb担当者といった方たちにはかなり刺さる誌面刷新ではないでしょうか。
ベースとしての制作スキルは押さえつつ強みとなる専門性を高めていく
単に雑誌がリニューアルしたという話からやけに風呂敷が広がってしまった感じがしますが、世の中的な需要はWeb制作→Web活用・マーケティングに移ってきていてWeb Designing誌としてはそれに対応しましたよということですね。
制作者としては「あれもこれも手を広げないといけなくて大変だー。」と感じるかもしれませんが、Webビジネス市場は拡大して懐も大きくなっているはずなので、これからはより自分の強みや得意分野を掘り下げていけば良いのではと考えています。
デザインが得意な会社、プロモーションサイトのようなインタラクションが得意な会社、コンテンツ制作が得意な会社。
様々ありますが、そうした多様性を養っていくくらいには、この業界も大きくなって新たな需要が生まれているのだなーと感じさせるようなWeb Designingリニューアルでした。
既存のホームページをスマホやタブレットに対応する、サイトリニューアルのご要望にお応えします。













