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なぜWeb集客はうまくいかないのか?リアルの営業に置き換えて考えると見える答え

越水大輔

越水大輔

「ホームページを作れば、お客さんは自然と集まってくる」
「SNSを始めれば、そのうちバズって売上が伸びる」

こんな成功事例を周囲の経営者から聞くと、自社でも同じことが起きると感じてしまうものです。

しかし、実際にはホームページやSNSアカウントを作っただけで成果が出るような単純な話しではありません。成功のためには戦略や設計、そして継続的な運用が必要です。

「とはいっても、何から考えればいいのか分からない」そう感じる方もご安心ください。

Webでの集客施策は、リアルな商売の現場に置き換えて考える。 たったそれだけで一気に理解しやすくなります。

この記事では、その考え方を具体的に解説していきます。

Webに過剰な期待が生まれる理由

「ホームページを作れば、お客さんは自然と集まってくる」

こうした無邪気かつ過度な期待をWebの集客施策に抱いてしまう理由は、必要な工程が見えていないことにあります。

Webでの集客施策が成果につながるまでに、どれくらいの時間がかかるのか。どれくらいの手間やコストが必要なのか。こうした途中過程を具体的にイメージできてから始める人は多くありません。

つまり結果だけを見て、過程が抜け落ちている状態です。

なぜこのようなズレが起きるのでしょうか。

私は「Webとリアルを分けて考えすぎている」ときに、このようなズレが生じると思います。

リアル世界の商売であれば、「お店を出せば勝手にお客さんが来る」と、そう単純には考えません。

立地を吟味し、商品やサービスを検討し、接客を磨き、はじめて売上につながる。
これは様々なリスクを負って事業をするときには当たり前の話です。

しかし慣れないWebマーケティングに取り組むとなると、この当たり前が抜け落ちてしまう。

プロセスの見えない世界だからこそ、都合の良い期待だけが膨らんでしまうのです。

つまり、Webに対する苦手意識や過度な期待の正体は、「施策の全体構造を理解できていないこと」にあります。

実はこの問題は、リアル世界でやっている行動をWebの世界に置き換えて考える。
それだけで一気に視界が開けるようになります。

いきなり難しいWebマーケティングの専門知識を学ぶ必要はありません。
まず最初は、Web施策の本質を知ることが重要です。

ホームページは「支店」であるという考え方

まずはホームページを例にとって考えてみましょう。

ホームページを「単なる会社紹介の資料」ではなく、ネット上に構えた「支店」だと捉えてみてください。

リアルの世界で支店を出すときには、何が必要か想像してみましょう。

立派な外観の店舗をつくったとしても、それだけで商品が売れるわけではありません。

  • 店内に入ってきたお客様に対して、どのように声をかけるのか
  • どの順番で商品を案内するのか
  • どんな言葉で魅力を伝えるのか

こうした接客や営業トークがあって、はじめて売上につながります。

これはホームページでもまったく同じです。

ホームページのデザインや書かれている文章、配置される写真などは、すべて接客だと捉えてみましょう。

つまり、あなたの会社の営業担当が、お客様に説明している内容そのものだということです。

接客は大事だとわかっているのに、なぜ任せてしまうのか

ここで一つ、ホームページ制作現場の実態に目を向けてみましょう。

多くの経営者は「接客が大事だ」ということはよく理解しています。

しかし、ホームページをつくるとなると、その中身を制作会社に任せきりにしてしまうケースが少なくありません。

たしかに、デザインやページ構築は専門的な領域です。プロに任せるべき部分も多いでしょう。

ただし、「何をどう伝えるか」という接客(営業トーク)部分まで丸投げしてしまうと、自社が持っている本来の強みやリアルな価値は伝わりません。

なぜなら、日々お客様と向き合っているのは制作会社ではなく、あなた自身だからです。

ホームページの原稿は「一緒に考えるもの」

つまり、ホームページの内容づくりは完全に外注してしまうものではなく、作り手と一緒に考えるものです。

特に中小企業であれば、社長自身が中心となって営業しているケースも多いはずです。

ならばその営業トークを言語化し、制作会社とすり合わせながら形にしていく。このプロセスこそが非常に重要になります。

少し手間はかかるかもしれませんが、この工程を避けてしまうと、誰にも刺さらない無難なホームページになってしまう可能性が高まります。

デザインだけでは売れない理由

また、ホームページではデザインを重視する経営者も多くいます。

たしかにデザインが整っていることも重要ですが、それだけでモノが売れるわけではありません。

ここもリアルと同じです。 外観や内装がきれいなお店だから商品が売れる。そんな単純な話しではありません。

商品力があるのを前提として、やはり実際に売上を左右するのは接客や説明の仕方、価値の伝え方であり、ホームページも同様です。

デザインは「入口での入りやすさ」や「迷わず必要な場所にたどりつく案内」をつくる要素に過ぎません。

デザインはお客様に納得してもらうための説明や導線、つまり営業トークと組み合わさって、はじめて成果につながります。

つまり、「見た目」と「中身」はセットで考える必要があるということです。

SEOは「立地戦略」である

ホームページを「支店」として捉える意味が掴めたら、次はSEOにもこの視点を応用しましょう。

SEOとは、検索エンジンで自社のホームページを上位に表示させるためのWeb施策のことです。

少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、本質はとてもシンプルです。

SEOは、「支店をどこに出すのか」という立地戦略なのだと捉えるとわかりやすくなります。

SEOとは「見つけてもらう場所」の設計

SEOとは、「あなたの会社を、見つけてもらいやすい場所に置く」ということです。

リアルの商売で考えてみてください。

どれだけ良い商品やサービスを用意していても、人通りの少ない場所にお店があれば、お客様に気づいてもらうことすらできません。

逆に人通りの多い場所に出店できれば、それだけで多くの人の目に触れる機会が増えます。

検索結果の上位に表示されるというのは、「人通りの多い場所にお店を構える」のと同じ意味を持ちます。

「人が多い場所=正解」ではない

ただし、ここで一つ気をつけなくてはならないのは、「単に人通りが多ければ良い立地」ではないということです。

たとえば、ニッチな専門サービスを扱っているにもかかわらず、人通りの多さだけを理由にして出店場所を選んでしまうと、見込みの低いお客様ばかりが集まってしまうかもしれません。

人通りの多い立地は出店費用も必要以上にかさむかもしれません。

むしろ、自分たちのサービスに関心を持つ人が集まる場所に出店するほうが、結果的に成果につながることがある。これはWebでも同じです。

検索ボリュームが多いキーワードだけを狙うのではなく、自社のサービスに興味関心の高い人が検索する言葉を狙う。

これも立派なSEOです。

SEOはテクニックではなく戦略である

つまりSEOとは、単なるテクニックではありません。

「どこで勝負するか」を決める、立地戦略そのものです。

この視点を持つだけで、「とりあえずSEOでビッグキーワードの上位を狙う」という雑な状態から、「どの場所を取りにいくか」という具体的なイメージを持てるようになります。

SNS・ブログは「営業・広報活動」である

ホームページが「支店」、SEOが「立地」だとすると、集客にはもう一つ重要な要素があります。

それが、「お客様に自社を知ってもらうきっかけづくり」です。

ここで登場するのが、SNSやブログです。

SNSやブログの役割とは何か

SNSやブログは、「情報発信」や「認知拡大」といった言葉で語られることが多いかもしれませんが、単なる情報発信ツールと捉えるのは非常にもったいないです。

SNSやブログは見込みのお客様に対して、1対1で自社の価値を伝えられる営業の場でもあるからです。

「書くことがない」は営業で話せないのと同じ

「SNSに何を書けばいいかわからない」

これはWeb集客に不慣れな経営者から非常によく聞く悩みですが、これもリアルに置き換えると、少し見え方が変わります。

もし営業の場で「お客様に何を話せばいいかわからない」となってしまったら、おそらく商品を売ることは難しいはずです。

つまり「書くことがない」というのは、発信手段の問題ではなく、営業トークやどんな価値を伝えるべきかの設計ができていない状態ということです。

「発信」と「営業」を切り離さない

また、SNSやブログは「とりあえず更新するもの」になりがちですが、それでは成果にはつながりません。

重要なのは、「この発信は誰に向けて、何を伝えるのか」という意図を明確にすることです。

ここはリアル世界の商談や営業と似ていて、前準備や設計が成果を左右します。

「リアルな商談で、目の前の人に商品の価値を理解してもらうために何を伝えるか」この視点を持つだけで、「何を書けばいいかわからない」という状態から抜け出せるようになります。

Web広告は「呼び込み・告知」である

お客様に自社を知ってもらうきっかけづくりとしては、もう一つ大事なWeb施策があります。

それはWeb広告の出稿です。

Web広告の役割とは何か

Web広告とは、簡単に言えばお金を使って自社の情報を届ける仕組みです。

リアルの世界で考えるとわかりやすいでしょう。 たとえば、

  • チラシを配る
  • 看板を出す
  • 人通りの多い場所で呼び込みをする

これらはすべて、まだ自社を知らない人に気づいてもらうための行動です。

Web広告も本質的にはまったく同じ施策です。

検索結果やSNS、Webメディア媒体に広告を出すことで、見込みのお客様に自分たちの存在を知ってもらう施策のことを指します。

広告は魔法ではない

ここで注意したいのが、「Web広告を出せば売れる」という考え方です。

これもリアルに置き換えると違和感があります。

たとえば、チラシを配ったとしてもその内容が魅力的でなければ反応は得られません。

呼び込みをしても、伝え方が悪ければ足を止めてもらえないでしょう。

Web広告も同じです。広告はあくまで「きっかけ」をつくるものです。

その先にあるホームページの内容や営業設計が整っていなければ、成果にはつながりません。

広告は他の施策と組み合わせて機能する

つまり、Web広告は単体で完結するものではありません。

  • 広告で気づいてもらう
  • ホームページで理解してもらう
  • SNSやブログで信頼を積み重ねる

この流れがつながって、はじめて成果になります。

リアルの商売でも、「呼び込みだけ」「接客だけ」で完結することはありません。

それぞれの役割が連動して売上につながっていくのは、Webも同じです。

Webをリアルに置き換えることで見える本質

ここまで、ホームページ・SEO・SNS・ブログ・Web広告を、それぞれリアルの商売に置き換えて考えてきました。

  • ホームページは支店
  • SEOは立地戦略
  • SNSやブログは営業・広報活動
  • Web広告は呼び込みや告知

こうして並べてみると、特別なことは何もしていないことに気づくのではないでしょうか。

Webは特別なものではない

多くの人がWebに過度な期待を抱く理由は、「よくわからないネットの世界」で起きている現象に対する理解を飛ばして、自分に都合のいいことが起きると解釈しているからです。

専門用語が多く、何をすればいいのか見えにくいし、詳しく学ぶ気力が沸かない。

その結果、「とりあえずホームページを作る」「とりあえずSNSを始める」といった行動になりがちですが、それだけでは成果にはつながりません。

なぜなら、これまで話してきたような、リアルの商売では当たり前に考えていることが抜け落ちているからです。

やるべきことはシンプルである

リアルの商売であれば、自然とこう考えるはずです。

  • どこに店を出すのか
  • 誰に来てもらいたいのか
  • どのように接客するのか
  • どうやって知ってもらうのか

これはそのまま、Webでも同じことをする必要があります。

Webマーケティングとは特別なスキルではなく、「商売の基本をWeb上でどう実行するか」という話にすぎないのです。

都合の良い期待を手放す

Webは間違いなく便利なツールです。うまく活用すれば、大きな成果につながる可能性もあります。

ただし、それは魔法ではありません。

  • ホームページを作れば勝手に売れる
  • SNSをやれば自然とフォロワーが集まる

こうした都合の良い話は、本当にごくごく稀なケースです。

遠回りに感じるかもしれませんが、リアルと同じように一つひとつ積み上げていくことが、Webの世界でも結果的には一番の近道になります。

まとめ

今回お話したように、Webマーケティングに慣れていない方は、リアルの商売に置き換えて考えることが理解の足がかりになります。

この視点を持つことで、過度な期待に振り回されることもなくなり、何をすべきかを冷静に判断できるようになるでしょう。

まずは自社のWeb上での取り組みを、一つずつリアル世界での活動に置き換えて考えてみてください。その一歩が、成果につながる確かな土台になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 シンス株式会社のホームページ制作サービスでは各種ホームページの制作を承っております。

ホームページ制作をご検討の際はこちらのお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。

〈 この記事を書いた人 〉

越水大輔

WEBプロデューサー越水大輔

シンス株式会社 代表取締役
社内ではWeb制作のディレクション、マーケティング、経営を担当しています。Webマーケティングで福岡に元気な企業を増やします。

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