失敗しない!美容院・美容室のホームページ制作とWeb集客
こんにちは、マーケティング・プランナーの山下です。
この記事は、「売上につながるホームページを作りたい」「もっとWebで集客したい」と考えている美容院・美容室・ヘアサロンの方々に向けて書いています。
特殊な業界構造やユーザーをとりまくメディア環境の変化から、Webとどう向き合うべきか、頭を悩ませている経営者も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、美容院・美容室のホームページ制作からWeb上での集客方法までのノウハウを体系化し、わかりやすく解説しています。Web集客に真剣に取り組む皆さまのお役に立てば幸いです。
目次
- 1 美容院・美容室にホームページは必要なのか?
- 2 検索行動と動線の大きな変化
- 3 ホームページの制作手段
- 4 ホームページ制作費用の相場は?
- 5 客層とメインターゲットを明確にする
- 6 お店の “売り” を明確にする
- 7 「おしゃれなHP=いいHP」ではない
- 8 サイトに載せるべき情報は?
- 9 おすすめのオンライン予約システムは?
- 10 写真のクオリティが印象を大きく変える
- 11 スマホファーストでデザインする
- 12 クリック(タップ)はできるだけ少なく
- 13 SNSやLINEなどを有効活用する
- 14 Googleマイビジネスの設定は必須
- 15 Web広告で集客を強化する
- 16 SEO対策は必要か?
- 17 アクセス解析でサイト訪問者の動向をチェック
- 18 参考にしたい美容院・美容室のホームページ事例
- 19 美容院・美容室のホームページ制作なら、シンスにご相談ください
美容院・美容室にホームページは必要なのか?
美容院・美容室業界の大きな特徴は、ホットペッパービューティーや楽天ビューティーなどのポータルサイト(検索・予約サイト)が強い影響力をもっていることです。実際に多くのお客さまが、新しいお店を探すときにはそうしたポータルサイトを利用しています。
だったら、お店独自のホームページは必要ないのでは?
いえ、決してそんなことはありません。ホームページを制作する4つのメリットをご説明します。
お店の特徴を伝えられる
ポータルサイトで美容院・美容室を探していると、どのお店も同じに見えてこないでしょうか? 良くも悪くもフォーマットが統一されているため、お店ごとの違いや特徴が出しにくいのです。
一方、お店でオリジナルのホームページを制作すれば、デザインやレイアウトに制約はありません。お店の特徴や強みを前面に打ち出すことができるのです。
リピート客の獲得につながる
ポータルサイトの最大の弱点は、割引クーポンが目当てのユーザーが多いため、新規の来店客は増えてもリピートにつながりにくいことです。
いくらお金をかけて集客しても、リピーターになってもらえなければ、費用対効果の高い集客施策だとは言えないでしょう。その点、ホームページを見て、そのお店の魅力に共感して来店してくれたお客さまは、クーポン目当てのお客さまに比べてリピートしやすいことは明らかです。
シェア(口コミ)されやすい
お店の集客には、お客さまの “口コミ” も重要な役割を果たします。なので、既存のお客さまには、SNSやLINEでお店のことをたくさんシェアしていただきたい。しかしそのとき、ポータルサイトのページしかないとしたらどうでしょうか?
友達に自分が通っている美容室をおすすめするとき、ポータルサイトのページよりも、お店のホームページのほうが「シェアしたい」という気持ちになると思いませんか? デートや会食のときに、食べログのページよりもお店のホームページをシェアしたいと考えるのと同じです。
美容師の採用にも効果的
ホームページを見るのは、お客さまだけではありません。求人情報を探している美容師の方々もチェックしています。ホームページ上でお店の雰囲気や魅力をきちんと伝え、求人情報も掲載していれば、美容師の採用活動にもいい影響を与えることが期待できます。
念のための補足ですが、決して「ポータルサイトが必要ない」という話ではありません。ポータルサイトのいい面とホームページのいい面をうまく組み合わせることが重要だと考えています。
検索行動と動線の大きな変化
Web上での集客を考えるのであれば、お客さまが美容院・美容室を探すときの検索方法が大きく変わったことをしっかりと認識しておく必要があります。
これまでは、ホットペッパービューティーなどのポータルサイト上で検索するか、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「美容室 地名」と検索するのが一般的でした。
しかし今は、 InstagramやTwitterなどのSNSで検索したり、Googleマップを使って地図から検索したりと、検索方法が多様化してきています。
また、Googleの検索結果ページの変化も見過ごせません。
以前は、「美容室 地名」で検索しても、結局大手のポータルサイトが上位に表示されるため、必然的に多くの人がポータルサイトを利用していました。しかし今Googleで「美容室 地名」と検索すると、最上位に表示されるのはGoogleマップの情報になっています。(リスティング広告がその上に表示されることもあります)
Googleマップの情報には、お店の公式ホームページへのリンクも含まれています。当然ですが、お店のホームページがなければ、このリンクは表示されませんので、大きな機会損失になってしまうでしょう。
さらに最近では、「美容室 地名」ではなく「近くの美容室」と検索する人も増えてきています。
ポータルサイトにさえ掲載されていればお客さまに見つけてもらえるという時代ではもうないのです。
ホームページの制作手段
ホームページの重要性は十分に理解いただけたと思いますが、実際にホームページを作ろうと思った場合に、どのような手段があるのかご存 知でしょうか?
Web制作会社に依頼する
いちばん間違いがないのは、実績が豊富なWeb制作会社に依頼することです。ただし、Web制作会社も大小さまざまで、少なからず得意不得意もあります。事前に必ず、その制作会社の制作実績を確認し、自分がイメージしているようなホームページを作れそうか確かめておきましょう。
ホームページ制作サービスを利用する
最近では、「STUDIO」「Wix」「Jimdo」など、Web制作の専門知識がなくてもホームページを作れるサービスがいくつか存在します。費用をできるだけ抑えたい場合は、それらを活用するのもひとつの手ですが、慣れていないと思い通りのページを作るのはなかなか難しいかもしれません。
SNSで代用する
費用の都合上、ホームページは制作せずに、InstagramやFacebookページなどのSNSアカウントで代用しているお店も少なくないでしょう。しかしSNSは、最低限の情報掲載やお店の近況報告には適していますが、お店の特徴をしっかりと伝え、新規の来店につなげるには限界があると言わざるを得ません。
ホームページ制作費用の相場は?
初めてホームページを制作する場合、どのくらいの費用がかかるのか、想像もつかないでしょう。もちろん会社や地域によっても変わりますが、おおまかな相場として下記を参考にしてください。
最低限のホームページの場合
- トップページのみ
→ 20〜30万円(+撮影費)
ベーシックなホームページの場合
- 4〜6ページ
- お知らせ、ブログ機能付き
→ 50〜60万円(+撮影費)
本格的なホームページの場合
- 7〜10ページ
- お知らせ、ブログ機能付き
- 予約、問い合わせ機能付き
- Webマーケティングの戦略設計有り
→ 70〜150万円(+撮影費)
また最近では、シンスのように、 初期費用(制作費)が無料の定額制ホームページ制作サービスを提供している会社もあります。まとまった予算の確保が難しい場合は、検討をおすすめします。
客層とメインターゲットを明確にする
ホームページを制作する際は、あらかじめお店の「客層」を明確にして、制作会社と共有しておきましょう。ホームページのデザインや掲載されている写真から、そのお店の客層をイメージできるかどうかは重要なポイントです。
例えば、男性のお客さまも大歓迎で、実際に男性の割合も多いとします。しかしホームページがあまりにも女性的なデザインだとしたら、男性のお客さまは来店を躊躇してしまうでしょう。年齢層や価格帯についても、同様のことが言えます。
また、その客層のなかでも、特に来店してほしい「メインターゲット」をはっきりさせておくことも大切です。メインターゲットのイメージが具体的であればあるほど、ホームページで伝えるべきメッセージが明確になり、より “伝わる” ホームページが制作できます。
お店の “売り” を明確にする
客層やターゲットとセットで考えたいのが、お店の “売り” です。周りにほかの美容院・美容室がまったくないのであれば、特に考えなくてもいいかもしれませんが、多くの場合、そうではありません。
ほかにも美容院・美容室は数多くあるのに、どうしてお客さまは自分のお店を選んでくれるのか。つまり、お客さまが競合店ではなく、自分のお店を選ぶ理由を明確にするのです。
カラーがうまい、ヘッドスパに力を入れている、男性でも入りやすい、とにかく速くて安いなど、お店を選ぶ理由はさまざまです。
大切なのは、そのお店を選ぶ理由が明確になっていることと、その理由が、客層やターゲットとマッチしていることです。
ここで、シンスがホームページを制作した事例を紹介します。
東京都新宿区の理容店ザンギリ様のホームページです。
『日本一出世するビジネスマンが多い理容室』というコンセプトのもと、ビジネスマンをメインターゲットに設定。カットやスタイリングだけでなく、マッサージやフェイシャルケアなど、忙しいビジネスマンに心の豊かさを提供しています。
このように、ターゲットとお店の売りが明確であれば、お客さまもお店を選びやすくなるだけでなく、友達に紹介するときも、おすすめしやすくなるでしょう。
「おしゃれなHP=いいHP」ではない
美容院や美容室のホームページというと、かっこよくて、おしゃれなホームページをイメージする人が多いと思います。しかし、ビジネスやマーケティングの視点で考えたとき、「おしゃれなホームページ」が、必ずしも「いいホームページ」とは限りません。
まず考えるべきは、「おしゃれ」ということが、お店のターゲットであるお客さまにとって「そのお店を選ぶ理由」になるかどうかです。場合によっては、「おしゃれ」であることがむしろマイナスに働くこともありますので、注意が必要です。
また仮に、おしゃれであることがプラスに働く場合であっても、文字が極端に小さすぎたり、表記が英語だらけだったり、クリックする場所が分かりづらかったりすると、本来ホームページが果たすべき役割をまっとうできません。
お客さまが必要な情報に迷わずたどり着ける、本当に伝えたいメッセージが伝わるなど、ホームページ制作においては、おしゃれであることよりも重要なことがたくさんあるのです。
サイトに載せるべき情報は?
では、いざ美容院・美容室のホームページを制作する際に、掲載するべき情報は何でしょうか。ホームページを利用するお客さまの視点に立って考えたいと思います。
アクセス方法、営業時間、定休日など
まず、お店の場所がわかる地図や営業時間、定休日といった基本情報は、必ずわかりやすい場所に記載しておく必要があります。
お店の雰囲気が伝わる写真
ホームページをチェックするお客さまは、掲載されている外観や内観などの写真から、お店の雰囲気を確認します。入りやすそうか、居心地がよさそうか、客層は自分と合っているかなど、写真からは多くのことがリアルに読み取れるからです。
メニューと料金
メニューと料金も必須の情報です。ただし、メニューと料金をただ羅列すればいいというわけではありません。初めてのお客さまに選んでいただきたいメニューはどれなのか、自信のあるメニューはどれなのか。強弱をはっきりとつけるのがポイントです。
スタイリスト・スタッフ紹介
実は一番重要なのが、スタイリスト・スタッフの紹介ページです。お客さまにとっては、どの美容室に行くかよりも、どのスタッフに担当してもらうかのほうが重要であることが少なくないからです。写真と名前だけではなく、得意なスタイルやその人の人柄が伝わるようにしましょう。
ヘアカタログ(ヘアスタイル紹介)
これは予算との相談になるかもしれませんが、できればヘアカタログも掲載しておきたい情報です。ヘアカタログは、いわざ実績紹介です。実際にどんなヘアスタイルにしてもらえるのか、ヘアカタログを見れば、お客さまも具体的にイメージできます。
おすすめのオンライン予約システムは?
美容室のホームページに欠かせないのが、オンライン予約システムです。お店のホームページとは別に、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトにも掲載している場合、そのページにリンクして、そこで予約してもらう手もなくはありません。
しかし、それでは結局、ポータルサイトに依存し続けることになり、せっかくホームページを制作する意味が薄れてしまいます。
また、せっかくホームページを見て予約しようと思ってくれたお客さまが、ポータルサイトに遷移したとたん、ほかのお店の情報が気になって、そちらに流れていってしまうリスクもあります。
ですので、自前の予約システムを導入するようにしましょう。
おすすめの予約システムは以下の通りです。
写真のクオリティが印象を大きく変える
ホームページのデザインの良し悪しは、使用する写真のクオリティに依存する部分が少なくありません。どんなにいいデザインでも、そこで使用している写真のクオリティが低いと、全体としての印象は悪くなってしまいます。
まず、写真を準備するには、主に以下の方法があります。
- 自分たち(プロではない人)が撮った写真を使用する
- 有りものの写真素材(ストックフォト)を使用する
- プロのカメラマンに撮影してもらう
これらのどれを選択するかで、ホームページのデザインから受ける印象が大きく変わることになります。もちろん、プロのカメラマンによる撮影がおすすめです。
予算の都合で、1や2を選択するケースも少なくありませんが、中長期的に考えれば、3がもっとも費用対効果が高いと思っています。
ホームページの制作会社を選ぶ際は、どのような実績のあるカメラマンが撮影をしてくれるのかも、事前に確認しておくのがおすすめです。
スマホファーストでデザインする
ターゲットの年齢層にもよりますが、美容院・美容室のホームページは、パソコン(PC)ではなくスマホで見られることがほとんどです。
なのにホームページ制作というと、どうしてもPC用のデザインをまず制作し、それをスマホ用に最適化していくという流れが一般的なのです。しかしこの方法では、本当にお客さまのことを考えたホームページを作ることができません。
スマホで見る人のほうが圧倒的に多いのであれば、まずはスマホで見たときにもっとも理想的なデザインを追求するべきです。スマホで見やすく、使いやすいホームページ。それが最優先事項です。
クリック(タップ)はできるだけ少なく
ひとむかし前のホームページは、トップページから見たいメニューをクリックしてページを遷移してもらうことを前提にしたデザインが一般的でした。
しかし、スマホで閲覧することが多くなった今、何回もクリック(タップ)しないと見たい情報にたどり着けないようなホームページは敬遠されてしまいます。
多くの人が見たいであろう情報は、クリック(タップ)しなくても、トップページをスクロールするだけで確認できるような、“縦長” のサイトが現在の主流です。特にスマホでは、メニューボタンをタップしないとメニューの一覧が表示されないデザインが多いため、せっかく制作したページも、気づいてもらえないことがしばしばあります。
ですので、トップページをスクロールするだけで、サイトの全体像が把握できるようなつくりが望ましいと考えています。
SNSやLINEなどを有効活用する
ホームページを制作するだけでなく、InstagramなどのSNSやLINE、ブログなども積極的に活用することをおすすめします。ただしこれらは、新規のお客さまを獲得するための集客ツールではなく、既存のお客さまとよりよい関係を築くためのCRM(カスタマーリレーションシップマネージメント)ツールだと考えるべきです。
ちなみに、運用する人員が限られる場合は、あれこれ手を出すよりも、ターゲットや目的に合ったツールのみに絞って、そこに集中するほうが費用対効果は高くなると思います。
以下は、各ツールのおおまなか特徴です。
女性がメインターゲットの美容院・美容室であれば、真っ先に検討したいのがInstagramです。写真や動画がメインのSNSなので、お店の雰囲気やヘアスタイルを効果的にアピールできます。また、「#福岡美容室」などのタグから美容室を探しているユーザーも少なくないため、新規の集客も期待できます。
気軽にいろんな投稿ができるので、フォロワーの人たちと心理的に近い関係を築くことができます。また、他のSNSに比べて投稿が拡散する(バズる)可能性を秘めているのも特徴です。
Twitterのタイムラインで、このような投稿を見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
LINE
LINEは、InstagramやTwitterのように潜在的な顧客へのリーチは期待できませんが、既存のお客さまとパーソナルにつながることができるのが特徴です。また、なんと言っても、ユーザー数が圧倒的に多いのも魅力。ちなみに、LINEの公式アカウントは無料で作れますが、メッセージの通数によっては、有料プランに変更しなければならないため、注意が必要です。
ブログ
日常的なつながりは期待しにくいですが、ブログには、文字数やフォーマットに制限がないので、発信したい情報を自由に発信できます。また、内容によっては、GoogleやYahoo!などの検索結果にブログの記事が表示され、ホームページへの新たな流入経路となる場合もあります(ただしこれを戦略的に実行するのは容易ではありません)。
Googleマイビジネスの設定は必須
Googleマイビジネスとは、Googleが提供している無料のサービスで、住所や営業時間などのビジネス情報を登録しておくと、Googleの検索結果ページやGoogleマップなどに、無料でお店の情報を表示してくれます。
例えば、Googleで「美容室 天神」などと検索すると、ページの上部にはGoogleマイビジネスの情報が表示されます。また、Googleマップで近くの美容室を検索する場合もGoogleマイビジネスの情報が表示されますので、お客さまとの重要な接点になります。
Googleマイビジネスには、ホームページのURLも登録できますので、お店のホームページへの集客も期待できます。
Web広告で集客を強化する
Webでの集客をより強化したいのであれば、「Web広告」の活用を検討しましょう。広告出稿と聞くと、難しく感じるかもしれませんが、少額から比較的容易に利用できます。広告代理店を通さずに、自分で直接広告を掲載することも可能です。
Web広告を大きく分けると、以下の2種類があります。
検索広告(リスティング広告)
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、「美容室 天神」「博多駅 パーマ」などと検索したときの検索結果ページに、お店の広告を掲載できます。
今まさに美容院・美容室を探しているユーザーに対して、タイムリーに広告を表示できるので、来店につながりやすい傾向があります。
ディスプレイ広告(バナー広告)
ディスプレイ広告は、GoogleやYahoo!だけでなく、TwitterやInstagramなどのSNSにも広告を掲載できます。
広告が配信される対象を、エリアや年齢、性別などのセグメントで指定できるので、お店の潜在顧客層に絞ったアプローチが可能です。
ちなみに、広告の費用対効果は、ひとりの新規顧客を獲得するのにかかった費用(CPAやCACと呼びます)で判断します。やみくもに広告を出すのではなく、費用対効果を見極めながら運用していくことが肝要です。
SEO対策は必要か?
「広告はお金がかかるので、SEOで集客したい」というお客さまも少なくありません。ちなみにSEO(検索エンジン最適化)とは、検索結果ページで、自社のホームページを上位に表示させるための対策のことです。
例えば、「美容室 天神」の検索結果で上位に表示されれば、広告費をかけずとも、多くの集客につながることでしょう。しかし、そもそも個別のお店のサイトを検索結果で上位に表示させることは、とても容易ではありません。これをやれば確実に上位に表示されるというものがそもそもないのです。
もちろん、最低限やっておかなければならない対策はあります(titleタグの最適化やページ表示速度の改善など)。しかしそれらは、ホームページを制作するときに、きちんとした実績のある制作会社に依頼すれば、基本的には当然のこととして対応くれるはずのものです。
もしそれ以上のSEO対策を望むなら、それ相応の時間やコストがかかることと、成果は決して保証されていないことを十分に認識しておく必要があります。
あくまで私の考えですが、美容院・美容室の場合は、SEOに過度な投資をするよりも、ホームページのコンテンツを充実させたり、使い勝手をよくしたり、SNSでお客さまと良好な関係を築いたりすることに、時間やお金をかけた方がいいと思っています。
むしろそうすることが、SEOにいい結果をもたらすことも少なくはありません。
アクセス解析でサイト訪問者の動向をチェック
ホームページは公開したら終わりではありません。むしろ、そこからが始まりです。ですので、公開後は、ホームページが実際にどのような使われて方をしているのか、定期的にチェックするようにしましょう。
Googleが無料で提供しているGoogleアナリティクスというツールを導入すれば、ホームページのアクセス解析ができます。アクセス解析では、例えば以下のようなことがわかります。
- サイトの訪問者数の推移
- どこからサイトに来ているのか(検索エンジンやSNSなど)
- どのページがよく見られているのか
- どんなデバイスでサイトを見ているのか(PCやスマホなど)
これらをきちんと把握したうえで、ホームページを改善したり、SNSで発信する情報の参考にしたりしましょう。
参考にしたい美容院・美容室のホームページ事例
最後に、デザイン的にも機能的にも、とても参考になる美容院・美容室のホームページを4つ紹介します。
GIFT
サイト全体として、デザインの統一感がかっこよく、店内の雰囲気がよく伝わる写真も多数掲載されているので、ホームページを見た人が客層(男性)をイメージしやすくなっています。
「頭皮を第一に考える美容室」という、お店のコンセプトが明確なのも魅力的です。
Enter
トップページに主要な情報が網羅されているので、サイトの全体像をイメージしやすく、必要な情報にたどり着きやすいつくりになっています。お客さまの声やヘアカタログが充実している点も参考になります。
LONESS
まず、写真の美しさがとても印象的です。ただデザイン的にかっこいいだけではなく、例えばスタッフ紹介ページには、その人個人のSNSアカウントリンクがあったり、担当したヘアカタログが一緒に掲載されていたりと、機能的にも見る人の視点を意識していることがよくわかります。
GROEN
雑誌のようなデザインや、おしゃれなアニメーション、フッターの背景に使われている動画など、とてもこだわりを感じるホームページです。スマホで見たときに、予約に進むボタンが下部に固定されているのも、訪問者の動線設計として、とてもいいと思います。
美容院・美容室のホームページ制作なら、シンスにご相談ください
わたしたちは、お客さまが納得のいくホームページ制作を心がけています。ベーシックなホームページであれば、50〜90万円くらいで制作しています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
福岡県外のお客さまの場合は、Zoomなどのオンライン会議にて対応させていただきます。
[福岡のホームページ制作会社 シンス]
〈 この記事を書いた人 〉
マーケティング・プランナー山下 侑一郎
Webマーケティングの支援事業を行っているフリーランスのマーケター。シンスのマーケティング・パートナーとしても活動しています。
https://yamashitayuichiro.jp