タブレットやスマートフォンといったデバイスが普及して、ひと昔前と比べるとホームページ制作の手法はかなり専門化してきています。
複数のデバイス表示に対応したサイト制作は、当然パソコンのみを表示ターゲットとしたものよりも複雑化するので制作コストが大きくなってしまいます。
このような状況に頭を悩ませるホームページ制作者も多いのではないでしょうか。
今回はそうした複雑化したサイト制作現場に役立つ最新ワークフローやテクニックを学べるおすすめの技術書「現場のプロが本気で教える HTML/CSSデザイン講義」をご紹介します。
目次
ヤフーの現役エンジニアによるHTML・CSSコーディングの最新テクニックが満載!
現場のプロが本気で教える HTML/CSSデザイン講義 (Design & IDEA)
こちらの書籍はあのヤフー株式会社に在籍し、フロントエンドを担当するエンジニアが最新のツール活用法、HTML・CSSの設計についてまとめた技術書です。
ヤフー社内の大規模なサイト制作にも耐えうるワークフローは、小さなホームページ制作業者でも大いに役立つ内容となっています。
Gulp、Sassを取り入れた制作環境にアップデートしよう!
本書のなかではタスクランナーのGulpやCSSメタ言語であるSassといったツールを利用して、複雑化したホームページ制作を出来る限り省力化・効率化していこうという内容が書かれています。
GulpやSassのような便利なツールが出てきた反面、学習コストの問題などでなかなかワークフローに取り入れられていない制作者も多いのではないでしょうか。
こうしたツールの登場は、しっかりとトレンドを掴んでいるサイト制作者とそうではない制作者の二極化が生まれる要因となっているかもしれません。
本書は著者陣が活用しているGulpファイルやSassファイルをダウンロード出来るので、そうしたトレンドに追いついていくには最適な技術書になっています。
大規模サイト制作にも役立つCSS設計の仕方、命名規則
「すでにGulpやSassを取り入れているけど、CSS設計のルールづくりがいまいち固められずにいる…。」
そんな方にも本書はオススメ!
大規模なサイト制作、複数メンバーでのチーム制作においても破綻が出ないように考えられたCSS設計の方法やクラス命名のルールを学ぶことが出来ます。
具体的にはBEMをベースに、より実際の制作現場で扱いやすいようにルール設定されたCSSの設計について説明されており、そのまま自分たちの制作にも活かせそうなのでとてもありがたいです。
残念ながら初学者には向きません…。他のHTML・CSS入門書で学習をしてから手に取るのがオススメ
本書は実際にサイト制作を仕事としてしている方に向けて書かれた本なので、これからHTMLやCSSの基礎を学んでホームページ制作のスキルを身に着けようという方にはハードルが高い内容だと思います。
本書の中で紹介されているソースコードについても、必要な部分のみ断片的に掲載されているものなので、1行ずつソースコードを写経して学ぶというというスタイルのものではありません。
ホームページ制作初学者の方は、まずは下記の記事に書かれているような入門書で学ぶのがおすすめです。
学んだあとはきっとチームで共有したくなる!ホームページ制作の効率化を目指しましょう。
本書を読み終わったあとは、きっと自社や同じ制作チームをともにしているメンバーと内容を共有したくなるはずです。
そして本書の内容は、チーム内だけでなく、外部メンバーと仕事をするときも共通認識として持っておくと役立つ情報ばかりです。
ここに書かれた知識をもったWebデザイナー、HTML・CSSコーダーと仕事をすれば制作も格段に捗るでしょう。フリーランスの方は仕事の幅も確実に広がるはずなのでオススメです!
以上、イチオシ技術書のご紹介でした。
現場のプロが本気で教える HTML/CSSデザイン講義 (Design & IDEA)
経営課題解決のためのWebマーケティング提案、ネットショップ構築や採用サイトの企画・制作も承っております。